2023年5月28日(日)
栃木県・モビリティリゾートもてぎ 北ショートコース
#10富樫虎太郎 が衝撃のデビュー戦ダブルウインを飾った第2戦 MotoUP桶川スポーツランドから約一カ月のインターバルでシリーズ第3戦をモビリティリゾートもてぎ 北ショートコースで迎えた。#10富樫 にとって桶川はホームコースとも言えるサーキットだったが、今回は、3回ほど練習したのみ。2年目を迎えているライバルに対し、どんな戦いぶりを見せるか注目された。
朝から快晴となったモビリティリゾートもてぎ 北ショートコースで、いつも通り8時からブリーフィングを行い、フリー走行が9時から始まった。
各20分の走行となったフリー走行は3本あり、まずフリー走行1では#08知識隼和が44秒701でトップ。2本目、3本目は#15松山遥希 がリードし、2本目の44秒469が最速タイムとなっていた。#10富樫 も桶川ほどの勢いはなかったが着実にタイムを縮め3本目に44秒684をマークし2番手につけていた。フリー走行で44秒台をマークしていたのは、#15松山、#10富樫、#08知識隼和 の3名のみだった。
RACE 1
レース1のグリッドを決める公式予選1では、#15松山 はコースインすると一気にタイムを上げ計測4周目に44秒387をマークしてリーダーボードのトップに立つと、そのままピットイン。これに#08知識隼和 が44秒613で続くが、#10富樫 が44秒528で上回り2番手。#08知識隼和 は3番手となる。4番手に#02土井陽希が44秒776、5番手に #04国立和玖 が44秒874で続き、ここまでが44秒台をマークしていた。
公式予選2でも#15松山 がセッションをリードし44秒368でトップにつけダブルポールポジションを獲得。2番手には#04国立 が44秒530でつけ、3番手に#10富樫が44秒559で続いた。4番手に#08知識隼和が44秒795、5番手に#02土井が44秒872で続き、公式予選1に続き、同じメンバーが44秒台でトップ5を占めた。
今回もレース1は15周で争われた。フロントロウ真ん中から好スタートを切った#10富樫がホールショットを奪い、#08知識隼和、#04国立、#07吉原寅之介 と続き、ポールポジションの#15松山は、やや出遅れ5番手につけていた。
#15松山はオープニングラップのうちに#07吉原をかわし4番手に上がると、2周目に#04国立を、3周目に#08知識隼和をかわして2番手に上がってくる。トップを走る#10富樫に追いついた#15松山はチャンスを伺い、#08知識隼和と#04国立が続き、トップグループは、この時点で早くも4台に絞られる。#15松山は、追い上げの勢いのまま1コーナーで前に出るが、3コーナーのブレーキングで#10富樫が抜き返す。翌6周目も#15松山は1コーナーで仕掛けトップに浮上。今度は3コーナーを抑える。しかし、7周目の3コーナーで再び#10富樫が前に出るなどバトルはヒートアップ。8周目の1コーナーでは#15松山が仕掛けるが、はらんだところをインから#10富樫が前に。その後方にピタリとつけていた#08知識隼和が加速の鈍った#15松山の前に出て2番手に浮上するが、すぐさま#15松山も抜き返す。
レース終盤に入っても1コーナーで#15松山が前に出て、3コーナーで#10富樫 が抜き返すパターンが続き、最終ラップを迎える。この周も1コーナーで#15松山が前に出るが3コーナーのブレーキングで#10富樫が前に出る。その直後では#04国立がヘアピンで#08知識隼和をかわし3番手に浮上。#10富樫が#15松山を抑え切ってトップでゴール。#15松山 が2位、#04国立 が3位となり、#08知識隼和 は悔しい4位となった。5位に#02土井陽希、6位に#07吉原、7位に#03知識可穏と続いた。
RACE 2
18周で争われたレース2。#04国立 がホールショットを奪い、#08知識隼和、#10富樫、#15松山、#07吉原、#03知識可穏 と続いていく。オープニングラップは、そのまま#04国立が制し2周目に入っていく。後方では#15松山が#10富樫をかわし3番手に上がると、3周目に#08知識隼和を、4周目に#04国立を、いずれもヘアピンでかわしトップに浮上するとレースをリードしていく。#10富樫も#08知識隼和をかわし3番手に浮上すると前の2台を追うが、#08知識隼和 はジリジリと遅れてしまう。
レース2のトップ争いは#15松山を先頭に#04国立と#10富樫が続き三つ巴となる。9周目の最終セクションで#10富樫が#04国立をかわし2番手に上がるとバトル開始となる。#10富樫は3コーナーのブレーキングで前に出るが、#15松山もへピンですかさず抜き返す。#10富樫は再び3コーナーのブレーキングで仕掛けていくが、#15松山は4コーナーでインを突いて前に出さない。超接近戦を繰り返す2人の前にはバックマーカーが現れる。#04国立もついていくが勝負を仕掛けるところまでいけない。
写真:RACE 1 表彰式
写真:RACE 2 表彰式
2023 FIM MiniGP Japan Series
2023年 5月 28日(日)
栃木県・モビリティリゾートもてぎ 北ショートコース
結 果
レース1・レース2 優勝
#10 富樫虎太郎
・ランキング 現在1位
レース1はスタート決まって、松山選手との一騎打ちとなったのですが、どうしたら勝つことができるか、よく考えて結果的にトップでゴールすることができたのでよかったです。レース2は、スタートを失敗してしまい出遅れてしまったのですが、追い上げてからは松山選手とのバトルになりました。何度も抜きつ抜かれつを繰り返しましたが、松山選手が速かったので途中あきらめかけたときもありました。抜く場所も迷ったのですが、うまく抑えることができました。アドバイザーの皆さんのアドバイスのおかげです。ありがとうございました。
レース1 2位・レース2 2位
・ランキング4位
勝てるレースを作戦ミスで逃してしまい悔しいですね。(富樫選手に)前にいかれると難しいと思ったので、抑え切れればと思っていたのですが考えていたことが、うまくできませんでした。最終ラップも何とか抑えようとしたのですが、クロスラインを取るタイミングが遅くなってしまい、さらにインを閉めてきたので抜き返すことができませんでした。勝てるレースを勝ちきれなかったので、次戦こそ勝てるように頑張ります。
レース1 3位・レース2 3位
・シリーズランキング2位
レース1は、スタートで3番手につけていたのですが、松山選手にかわされ4番手を走っていました。最終ラップに知識隼和選手をかわすことができ表彰台に上がることができてよかったです。レース2はスタートでトップに立つことができたのですが、なかなかペースをつかむことができずにいたら、松山選手と富樫選手に抜かれて3番手に下がりました。その後、2人についていくことができていたのでチャンスを伺っていましたが仕掛けるところまでいけなかったので、次戦筑波、そして初開催となる鈴鹿南コースで優勝を狙っていきます。
FIM MiniGP Japan Series 2023
Round 3 Short film
ランキング・TOP3
※ 第3戦終了時の正式結果
順 位 | ポイント | ゼッケン | 選手名 |
---|---|---|---|
1 | 80 | 10 | 富樫 虎太郎 Togashi Kotarou |
2 | 62 | 4 | 国立 和玖 Kunitate Waku |
3 | 54 | 8 | 知識 隼和 Chishiki Hayato |
2023 FIM MiniGP Japan Series
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