2025シーズン開幕!田中楓人が開幕戦ダブルウィンで制する!
- GP Mini
- 4月10日
- 読了時間: 7分
更新日:4月11日


2025 MiniGPジャパンシリーズ第5戦
2025年4月06日(日)
茨城県 筑波サーキットコース1000
いよいよ2025シーズン開幕となるFIM MiniGP ジャパンリーズ。2022からスタートしたジャパンシリーズは今年で4年目。昨シーズンのワールドファイルでは悲願の日本人初チャンピオンが誕生。2年連続のチャンピオン獲得に向けて気合の入る今シーズン。戦いの舞台となる筑波サーキット、コース1000は少し肌寒い朝を迎えた。
シーズン初戦ということで先ずは12名のライダーの宣材写真の撮影が行われ、その後ブリーフィング。アドバイザーを務める現役プロライダーの長島哲太氏、渡辺一馬氏、尾野弘樹氏が同席した。

フリー走行

前日の土曜日に今シーズン用の新車が降ろされ4本の公式練習が実施。一日天気が良く素晴らしいコンディションの中、転倒もなく全ての走行が終了。
当日はフロントタイヤが前日使用したそのまま。リアは新品タイヤが装着され、その状態で3本のフリー走行を走る。
雲行きは怪しいもののドライコンディションで始まる1本目は2年目のシーズンとなる
♯3田中楓人が37秒619でトップ。2番手にはなんと初参戦の♯11相原凛玖が0.125秒差の37.744。3番手は3年目の♯5蘇勇太が37.911。上位3名が37秒台を記録する。
フリー2本目は♯5蘇が37.608でTOP。この走行も♯5蘇、♯11相原、♯3田中の3名のみが37秒台。この走行中、最もベテランの4年目♯7吉原寅之介が3コーナーで転倒。軽微だったものの、身体の急成長による体格の変化にライディングスタイルが見いだせず苦戦を強いられていた。
最後のフリー走行となる3本目は上位7番手までが37秒台に突入。昨シーズンは上位2名のみが37秒台を記録していたことを考えると今シーズンのレベルの高さが窺えた。
フリー走行総合のTOPタイムは2本目に♯5蘇が記録した37.608となった。

予選①

フリー走行が終わり1時間のインターバル中に全車タイヤは前後新品へと交換。そのまま2回の予選と決勝2レースを戦う。
レース1のグリッドを決める15分間の予選①はフルシーズン3年目の♯4真木來人が自身初となる37秒台、37.780で見事レース1のポールポジションを獲得。2番手、3番手にはここまで抜群の走りを続ける♯3田中、♯11相原。4番手には調子を取り戻しはじめた♯7吉原が入る。
♯4真木はパドックに戻ったところ祝われたが自身がポールポジションを獲得しているのを知らず驚いていた。
予選②

風が強く雲が分厚くなり始める予選②開始10分前。遂に雨が降り始める。雨量は少ないものの路面はスリックタイヤでは厳しく、しかしレインタイヤまでとはいかない難しい状態に。その後、協議が行われライダーの安全を考慮してレインタイヤへの交換が決定された。
どっちつかずで限りなくハーフウエットに近い路面での予選②。♯3田中楓人がトップタイムを叩き出しピットで待機していた。そんな中、♯5蘇が予選②のラスト周回でなんとタイムを更新し♯5蘇が38.819でレース2のポールポジションを獲得。2番手は♯3田中。
3番手に2年目の♯10市川速人。4番手には初参戦の♯12福本祐士が入った。
予選②が終了後、レース1までのインターバルに急激に天候が回復。強い風と日差しの影響で路面はあっと言う間にドライコンディション。これにより2回目のタイムスケジュール変更が発表され、タイヤは予選①を走行したスリックタイヤへと再度交換が行われることとなった。
RACE 1

完全なドライコンディションとなったレース1は全15周。先ずホールショットを取ったのは3番グリッドからスタートした♯11相原。そのすぐ後ろに♯3田中、ポールポジションの♯4真木と続く。
オープニングラップの3コーナーで早々と♯3田中が♯11相原のインに飛び込みトップ浮上。♯5蘇も♯4真木をパスして3番手に上がる。ここまで頭一つ抜けた速さを見せてきた3人が予想通りのトップ争いを繰り広げていく。

3周目、トップ♯3田中が37秒台を記録。2番手を走る相原もペースを上げ2人は37秒ペースで周回を重ねる。その後方では3番手の♯5蘇もペースアップし徐々にトップに近づく。ルーキー♯12福本は4番手に浮上。♯4真木と♯7吉原は激しい5番手争いを始めていく。
トップ2台がハイスピードなランデブーを続ける7周目。♯3田中と♯11相原が各コーナーで激しく順位を入れ替え始める。これにより少しペースが落ちて3番手の♯5蘇が完全に追いつきトップ三つ巴の戦いに発展。毎周回、各コーナーで常に2ワイド、3ワイドの展開が続いていく。

残り周回2周。ラストスパートをかけたトップ♯3田中と♯11相原が抜け出て一騎打ちの形となるが2台はファイナルラップまでお互いの位置をキープ。そのまま♯3田中がトップでチェッカーを受ける。その真後ろで2位♯11相原。少し離れ3位♯5蘇。単独4位に♯12福本。最終的に5台の熾烈なバトルとなった5位争いは♯7吉原に軍配。6位♯4真木。7位♯2吉村錬太朗。8位♯13若松汐。9位♯6田中陸。10位♯10市川。11位♯9田中倖。12位♯8高江洲湊都となった。

RACE 2

予選①の15分間とレース1の15周を走ったタイヤをそのまま使用するレース2。周回数はレース1より3周増えて18周で争われる。
先ずポールポジションからスタートの♯5蘇が誰よりも先に1コーナーに飛び込む。2番手は2列目からスタートした♯12福本。3番手♯3田中。4番手♯4真木。そのまま全車は前後の間隔がほぼゼロ距離の数珠つなぎ状態でコントロールラインを通過する。
2周目の3コーナーで♯12福本を♯3田中がアウト側からパスして2番手に浮上。躱された♯12福本の後ろに♯4真木がピタリと張り付く。最後列からスタートした♯7吉原はこの周回までに5つポジションを上げ6番手につける。
4周目の1コーナーでトップを走る♯5蘇のインに♯3田中が入り前へ出ると今度は3コーナーで♯5蘇が前へ。4コーナーでは更に♯3田中が前と。2人はこのままファイナルラップまで延々とバトルを繰り広げ続けていく。4周目終了まではトップグループは11台という大集団でレースが展開されていくがここからトップ2台がペースを上げ抜け出ていく。

6周目からはそれまで4台だった3番手争いが激化。♯12福本を先頭に♯7吉原、♯11相原、♯4真木、♯13若松、♯10市川、♯2吉村、♯6田中、♯9田中の9台での争いに。依然、激しい接近戦を繰り広げ続ける♯5蘇と♯3田中は9周目。3番手争いも大きな集団のまま続くかと思われたが、最終コーナーで♯12福本と♯7吉原が転倒。それにより♯11相原が単独の3番手。♯4真木、♯13若松、♯10市川、♯2吉村、♯6田中、♯9田中は6台での4番手争いとなる。

14周目に入ってもトップワンツーが第一グループ。3番手単独。4番手争いの第二グループという構図は変わらず。各グループが熾烈極まるバトルを展開し続ける。
17周目までトップ争いの内容は変わらず。完全にお互いの手の内が理解できている状態で迎えたファイナルラップ。♯5蘇がトップでコントロールラインを通過。

これまでと同じように1コーナーで♯3田中がインに入り前へ出る。その後3コーナーで入れ替わる展開が続いていたがここで♯3田中が♯5蘇を抑え込みポジションを死守。そのままトップでチェッカー。開幕戦とは思えない高次元のバトルを制し♯3田中がレース1.2ダブルウィンを決めた。
素晴らしい走りを見せた♯5蘇は惜しくも2位。単独3位フィニッシュは♯11相原。ルーキー初戦とは思えないレベルの高さをアピールした。
大集団のバトルを制した4位♯4真木。5位♯6田中。6位♯2吉村。7位♯13若松。8位♯10市川。9位♯9田中。10位♯8高江洲。11位♯12福本という結果となった。

表彰式



レース1 優勝・レース2 優勝 # 03 田中 楓人
「1位を獲得して嬉しいのと次戦の桶川でもダブルウィンが出来るよう頑張ります。」とコメントした。

レース1 3位・レース2 2位 # 05 蘇 勇太
「次戦では田中楓人と選手に抜かされないように頑張っていきたい」とコメントした。

レース1 2位 レース2 3位 # 11 相原 凜玖
「次戦では1番めいいっぱい楽しみたい」とコメントした。

想像以上のレベルでスタートした2025シーズン。ルーキー勢も初戦とは思えないほど素晴らしいレースを見せてくれた。ここから残り8レースで毎回成長していくことを考えると最終戦ではどんなレースが観れるのか。今から期待は膨らむ一方である。
次戦は5月18日。MotoUP桶川スポーツランドで第2戦が開催される。
次戦もライブ配信予定ですので、チャンネル登録をお願いします。
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