2024 MiniGPジャパンシリーズ第4戦
2024年7月28日(日)
京都府・近畿スポーツランド
シーズン終盤に突入した2024 MiniGPジャパンシリーズ。第4戦の舞台は初開催となる京都府・近畿スポーツランド。天空のサーキットと呼ばれる名の通り、山の頂上近くに位置する。朝方は涼しかったが、太陽が雲間から顔を出すと厳しい暑さに見舞われた。60度近い路面温度の中、MiniGPライダーたちが果敢に攻め、それを素晴らしい動きで近スポスタッフがバックアップ。今回もハイレベルなレースが繰り広げられた。また74Daijiroの関西キッズGPも併催され、MiniGPライダーよりもチビッコのライダーたちが熱い走りを見せていた。
フリー走行
朝から厳しい暑さとなったが、熱中症対策をしっかり行い、MiniGPライダーたちはフリー走行から元気に走り込んだ。
セッションをリードしたのは、シリーズランキング2番手につけている#04国立和玖だった。3セッションともトップタイムをマークし、タイム的にアタマ一つ抜けている感じだった。一方、暫定ポイントリーダーの#08知識隼和は、フリー走行1でこそ2番手につけていたが、マシンに問題が出てしまい、3本目でマシンを乗り換えることになってしまっていた。
フリー走行のオーバーオールでは、41秒201の#04国立がトップ。2番手に41秒577の#03田中楓人、3番手に41秒936の#07吉原寅之介、4番手に41秒962の#02吉村錬太朗、5番手に41秒974の#08知識、6番手に41秒986の#16高江洲湊都と6名が41秒台を記録していた。
予選
レース1のグリッドを決める予選1も、やはり#04国立がリード。厳しいマークに遭いながらも、ただ一人40秒台に入れる40秒834をマークし、ポールポジションを獲得した。2番手に#03田中が41秒136、3番手に#07吉原が41秒595で続き、#08知識は41秒648で4番手スタートとなった。
続く予選2では、#04国立が40秒868を出しダブルポールかと思われたが、#03田中がセッション終盤に40秒834マーク。逆転でレース2のポールポジションを獲得した。
# 03田中が記録したタイムは、何と予選1の#04国立と同タイム。近スポでは、2人がMiniGPのコースレコードホルダーとなった。
3番手には#08知識が41秒331で続きフロントロウ。4番手に41秒554の#16高江洲、5番手に41秒769の#02吉村、6番手に41秒830の#10市川速人、7番手に41秒895の#05保江瑛翔と続いた。#07吉原は予選2開始早々に転倒を喫してしまい、41秒932で8番手グリッドとなっていた。
RACE 1
レース1は、いきなり波乱の展開となる。スタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生し赤旗中断。レースは仕切り直しとなり、クイックリスタートで2度目のスタートが切られる。
ホールショットを奪ったのは、ポールポジションスタートの#04国立が奪い、#03田中、#07吉原、#08知識、#02吉村、#16高江洲、#10市川と続いていく。
オープニングラップからペースを上げた#04国立がレースをリード。これを#03田中が追うが、ジリジリと離されていく。その後方では、3周目に#08知識が#07吉原をかわし3番手に浮上するが、その後、上位陣の順位の変動はなく#04国立が独走で15周を走り切りレース1を制し、2位に#03田中、3位に#08知識、4位に#07吉原と続いた。以下、#10市川、#05保江、#09真木、#11蘇、#15張、#17邱羣浩 と続くトップ10となった。
RACE 2
18周で争われたレース2。このレースも#04国立のワンサイドになるかと思われたが#03田中が健闘を見せる。ポールポジションからスタートした#03田中を#04国立がピタリとマークするとオープニングラップの最終コーナーで前に出ていく。
このまま#04国立がリードしていくが、今度は#03田中が離されずに#04国立のハイペースについていく。#03田中は、4周目にファステストラップをマークし隙あらば、かわそうかという勢いだったが、7周目のKTCコーナーで無念のクラッシュ。そのまま悔しいリタイアとなってしまう。
# 03田中の転倒で#04国立は、トップ独走となりペースダウン。危なげない走りでトップでゴール。見事ダブルウインを達成した。2位に耐えのレースとなった#08知識、3位に#07吉原が入り表彰台に上がった。4台による4位争いは、#10市川が制し、#02吉村、#09真木、#16高江洲と続いてチェッカーフラッグを受けた。
表彰式
レース1 優勝 / レース2 優勝 # 04 国立和玖
「前戦の筑波を終えて、今の自分に必要なのはアベレージを上げることだと思ったので、練習や今回のフリー走行でも一発タイムは気にせずにロングランをしていました。その成果が今回は出たと思います。アドバイザー、スポンサーの皆様のおかげで勝つことができました。桶川でもダブルウインしたいと思っているので引き続き応援よろしくお願いいたします」
レース1 3位 / レース2 2位 # 08 知識隼和
「フリー走行1、2は(マシントラブルで)まともに走ることができなかったので、その中で3位、2位というのは悪くはなかったと自分自身を納得させています。練習では、ポールタイムよりもタイムが出ていましたし、ワールドシリーズは当然初めて走るコースになるので、近スポでも、すぐにタイムを出せるようにしておきたかったのですが…。最終戦はホームコースの桶川なので、しっかり勝ってシーズンを終えられるようにしていと思っています」
レース1 2位 / レース2 DNF # 03 田中楓人
「レース1は国立選手に離されてしまいましたが、初めて2位になれたのでうれしい思いもありました。その反面、悔しい気持ちもあり1位を獲りたかったので、レース2では勝てるように全力で挑みました。ブレーキングで詰めていたのですが、限界を超えてしまい転倒してしまいました。再スタートしたかったのですが、エンジンがかからず、そのままリタイアになってしまいました。悔しいレースでしたが自信にもなったので最終戦も頑張ります」
レース1 4位 / レース2 3位 # 07 吉原寅之介
「練習では41秒前半が出ていたのですが、なかなかタイムが出せず、ついていって何とかという状態でした。予選2では転倒もあり8番手グリッドになってしまったので、流れは良くなかったですね。その中で、レース2で3位に入れたことは良かったですし、反省すべきところを反省して、次回に挑みます。ワールドシリーズに行くのは厳しい状況になってしまったので、ランキングは関係なく転んでもいいというくらい攻めて優勝を狙います」
レポート・撮影:佐藤 寿宏
ポイントランキング
同時イベント
関西キッズグランプリ同時開催
主催者代表の津田一磨 氏が率いる関西キッズグランプリは、関西エリアでキッズライダーのレース経験を増やしたい想いから運営している。
関西キッズグランプリでも第4戦目が行われ、MiniGPライダーよりもチビッコのライダーたちが熱い走りを見せていた。
また、昼休みに行われてるOhvale(オバーレ)試乗会では、一般参加の他にポケバイからのステップアップとして多くのチビッコライダー達が試乗会に参加し、初めは不安な走り出しをしていたが次第に乗りこなすほどだった。
関西キッズグランプリに参加経験のあるMiniGPライダーも数名おり、将来のMiniGPライダーになりうる可能性を秘めた子供達の活躍が楽しみです。
関西キッズグランプリ 情報はこちらから!
2024 FIM MiniGP Japan Series
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