2024 MiniGPジャパンシリーズ第1戦
2024年4月7日(日)
茨城県・筑波サーキット コース1000
3年目を迎えたMiniGPジャパンシリーズ。第1戦の舞台は茨城県・筑波サーキット コース1000。ミニバイクにとっては高速コースとなる。今年はセレクションを行い、年間エントリーライダー15名が決定。開幕戦は1名のスポット参戦もあり、16名のライダーが土曜日の練習走行に臨んだ。
土曜日の練習走行は、ウエットコンディションからスタート。4本走行があり、2本はウエット、1本は濡れている部分もあったが、4本目でようやくドライコンディションとなっていた。日曜日の午前中は、フリー走行が3本あり、昨年、コース1000で優勝を飾っている#04国立和玖が38秒062をマークし、大方の予想通りトップにつけた。これに#08知識隼和が38秒064と肉薄。3本を通して#04国立が1本目にマークしたタイムがトップとなったが、2本目、3本目では#08知識がトップタイム。1本目から3本目まで3番手に#07吉原寅之介が、3本目の2番手には#13若松汐がつけるなど各ライダーが着実な成長を見せてきていた。
朝方は肌寒いほどだったが、天気が曇り空から青空がのぞき、太陽が出てくると気温も上昇。20度を超える暖かいコンディションとなってくる。
12時30分より始まった予選1では、#08知識が37秒677を出し見事ポールポジションを獲得。これに#04国立が37秒717で続き、この2人だけが37秒台。しかも周回数も抑えておりタイヤも温存できていた。3番手に#13若松が38秒157で続き初フロントロウ。4番手に#9真木來人が38秒164、5番手に#07吉原が38秒396、6番手に#15張恩榤が38秒396と続きセカンドロウに並んだ。
予選2では#04国立が意地を見せ37秒503の最速タイムでレース2のポールポジションを獲得。#08知識も37秒583までタイムを縮め2番手。3番手には#13若松が38秒149で続き、レース2もフロントロウを確保。4番手に38秒160の#9真木、5番手に38秒189の#07吉原と続き、トップ5は予選1と同じ順位となった。6番手には、38秒489をマークした#14澤琥士郎がつけ2列目に並んだ。
RACE 1
迎えたレース1。好スタートを切ったのはセカンドロウスタートの#9真木で、真っ先に1コーナーに入っていく。これに#08知識、#04国立、#07吉原、#13若松が続いていく。1コーナーを立ち上がっていく前に#08知識が#9真木をかわしてトップに立ちヘアピンに進入していく。これに#04国立も続きオープニングラップから3番手以下を引き離していく。3番手には#9真木がつけ#13若松、#07吉原、#03田中速人、#15張と続いて2周目に入っていく。
トップ2についていきたい#13若松は、#9真木をかわして3番手に上がるが、3周目のヘアピンで両者が接触し転倒。#9真木は再スタートできたものの#13若松は、そのままリタイアとなってしまう。このアクシデントでトップ争いは完全に一騎打ちとなる。逃げる#08知識、ピタリとマークする#04国立。この2人は、ハイペースで周回を重ね、レース終盤に入っていく。ホームストレートで#08知識は後ろを見て、#04国立がいることを確認。するとヘアピンのブレーキングで#04国立が#08知識のインを突き前に出るが、続く左コーナーで#08知識もすかさず抜き返しトップを譲らない。このパッシングがゴングとなり、13周目の1コーナーでは#04国立が前に出ると、14周目の1コーナーで#08知識が仕掛ける。続くヘアピンで#04国立が前に立つと最終ラップに突入する。
# 08知識が最後の勝負に選んだのはヘアピンのブレーキングだった。インに入り込むと、そのまま#04国立にすきを与えずトップでゴール。うれしいMiniGP初優勝を飾った。#04国立は悔しい2位となったが、ファステストラップをマークした。3位に単独走行となっていた#07吉原が入った。4位に#14澤、5位に#15張、6位に#2吉村錬太朗、7位に#03田中と続いてゴールしている。
RACE 2
レース1より3周多い18周で争われたレース2。ポールポジションからスタートした#04国立がホールショットを奪い、#08知識、#9真木、#07吉原、#13若松が続き、レース序盤は、5台がトップグループを形成していたが、スピードに勝る#04国立と#08知識が抜け出し、またもトップ争いは、この2台の一騎打ちとなる。#04国立は、レースも折り返しを迎える9周目のヘアピンで#08知識を前に出し残り3周で勝負を仕掛ける作戦を立てる。後方では、#9真木、#07吉原、#13若松が三つ巴の3番手争いを繰り広げていた。
そして残り3周となった16周目に狙い通り前に出た#04国立がトップに立つとラストスパートに入る。離されずに仕掛けるポイントを伺う#08知識。2人のバトルは最終ラップに入っていく。レース1で勝負したヘアピンでは、敢えてしかけず、最終コーナーの進入で#08知識が#04国立のインに入り込んでいく。何とか抑えたかった#04国立だったが、タイヤがスライドしてしまい加速が鈍ってしまう。チェッカー目前で前に出ることに成功した#08知識がレース2も制し、見事ダブルウインを達成! # 04国立は、またも悔しい2位となった。
こちらも最終ラップまで続いた3位争いは、#07吉原に#9真木が並んでいく形でゴール。ラップモニター上では、同タイムのため映像で判定され#07吉原に軍配が上がっている。#07吉原がレース1に続きレース2も3位。4位に#9真木、5位に#13若松と続いた。
次戦、シリーズ第2戦は5月19日(日)埼玉県・MotoUP桶川スポーツランドで開催される。開幕戦はトップ2が抜きん出ていたが、他のライダーが、その差を詰めてくる可能性はは高そうだ。さらなる激戦が予想される第2戦はどんな結末が待っているのか!?
結果
レース1・レース2 優勝 # 08知識隼和
「初優勝できて、すごくうれしいです。筑波コース1000は和玖選手が速いのは分かっていたので、とにかく練習しました。土曜日の走行で気になる挙動があったのですが、フリープラクティス3で解決できたので、予選からいい流れで進めることができました。レース1はヘアピンで、レース2は、最終コーナーでいくことを決めていたので狙い通りの展開でした。ダブルウインできたので、この調子で次回も、いい結果を出したいです。支えてくれた両親を始め、応援してくださったみんなに感謝します」
レース1 2位・レース2 2位 # 04国立和玖
「悔しいですね。予選1では2番手でしたが、予選2でポールポジションを獲ることができたので、落ち着いて走れば勝てると思っていました。レース1は、仕掛けるタイミングがよくなかったので、その反省を生かしてレース2でも隼和選手がついてきたので、一度前に出して、ラスト3周で前に出てスパートする予定でした。最終ラップの最終コーナーで来るのは分かっていたのですが、タイヤが厳しい状態だったので抑えることができませんでした。とても悔しいレースになってしまいましたが、この経験を活かして次に臨みたいです」
レース1 3位・レース2 3位 # 07 吉原寅之介
「予選はなかなかうまくいかずフロントロウに並ぶことができず悔しい展開でした。レース1は、前の2台が転倒したのでタナボタの3位でしたが、レース2は3位争いを制すことができたので内容的には、レース2がよかったです。ただ、ブレーキングが、まだまだ甘いですし、前の2台とは、まだまだ実力差があるので、もっと差を縮めていきたいです」
2024 FIM MiniGP Japan Series
Round 1 Digest
Round 1 Short
2024 FIM MiniGP Japan Series
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