2024 MiniGPジャパンシリーズ 第2戦
2024年5月19日(日)埼玉県・MotoUP桶川スポーツランド
シリーズ第2戦の舞台はMotoUP桶川スポーツランド。開幕戦で初優勝からダブルウインを達成した#08知識隼和にとってホームコースだけに、連勝記録を伸ばしていくか!? これを#04国立和玖が阻止するかが注目された。
5月に入り暑い日が続いていたが、今回の第2戦は朝から曇り空となり日差しがない分、路面温度も上がらずコンディションはまずまず。ただ、天気予報が下り坂のため雨がいつ降り出すか分からない天候となっていた。
フリー走行では、1本目から#08知識と#04国立が41秒台に突入。2本目には#08知識が41秒679をマークし、昨年、富樫虎太郎が持つコースレコード41秒783 を上回ってくる。#08知識はフリー走行3で、41秒650と、さらにタイムを縮め3本ともトップにつけた。#04国立も2本目に41秒743を記録し2番手。3番手には、前戦で3位に入っている#07吉原寅之介、4番手に#10市川速人と続いた。
予選1でも#08知識が速さを見せ41秒517という新コースレコードを樹立し、早めにセッションを終えタイヤを温存。#04国立も41秒733で続き、こちらも早めにピットに戻っていた。3番手の#07吉原も41秒947をマークし41秒台に入れた。4番手に#10市川が42秒168、5番手に#09真木來人が42秒424、6番手に#02吉村錬太郎が42秒663で続き2列目を確保した。
この頃から雨がポツポツと降り始め雨雲レーダーや天気予報では、すでに雨が降っていることになっていたが路面を濡らすほどではなかった。そのため予選2はインターバルを詰めて行うことに変更。ここでもトップタイムをマークしたのは#08知識でタイムは41秒831。ダブルポールポジションを獲得した。#04国立はややタイム出しに苦戦したが、41秒918で2番手。3番手には42秒205をマークした#10市川が入りフロントロウに並ぶ。#07吉原は42秒259で4番手、5番手に42秒505の#09真木、6番手に42秒678の#2吉村と続いた。
RACE 1
雨が心配されたがレース1、レース2共にドライコンディションで争われた。ただ、パラパラと時折雨が当たり、レッドクロスのフラッグも振られメンタル的には厳しい状況でもあった。15周で争われたレース1。セカンドグリッドの#04国立が抜群のスタートを切り、するすると前に出ていくとホールショットを奪いトップに立つ。#07吉原、#10市川と続き、ポールポジションスタートの#08知識は、やや出遅れ4番手につけていた。
# 08 知識が上がってこないうちに逃げたい#04国立は、オープニングラップから積極的な走りでレースをリード。2番手以下をやや引き離してホームストレートに戻ってくる。これを追いたい#08知識だったが、なかなか前に出られない。それでも4周目に#10市川を5周目に#07吉原をかわし2番手に上がると#04国立との差を縮めていった#08知識は、6周目のヘアピンでトップに浮上。一気にペースを上げて後続を引き離しにかかる。このペースに#04国立、#07吉原、#10市川は、何とかついていっていたが、徐々に引き離されてしまう。
# 08 知識は独走態勢を築いていき、#04国立も単独走行となり、#07吉原と#10市川が3位争いを繰り広げていく。5番手に#09真木が単独でつけ、6位争いを#02吉村と#03田中楓人が繰り広げていた。
# 08 知識は、そのまま独走でチェッカーフラッグを受け開幕3連勝。2位に#04国立が入り、3位争いは#10市川が制し初表彰台。#07吉原は悔しい4位となった。以下、#09真木、#02吉村、#03田中、#15張恩榤、#17邸羣浩、#16高江洲湊都と続いてチェッカーを受けた。
RACE 2
レース2は、レース1より3周多い18周で争われた。レース2でも#04国立が好スタートを切り真っ先に1コーナーに入っていく。2番手に#10市川、3番手に#07吉原と続き、#08知識は4番手とレース1と同じ展開となる。#08知識は、オープニングラップで#07吉原をかわし3番手に上がると4周目に#10市川をかわし、#04国立のテールに迫っていく。そしてレース2でも様子見はなく7周目に入るホームストレートで並びかけると1コーナーで前に出ていく。
パラつく雨がスクリーンにつく中、アベレージで上回る#08知識はレース2で、ただ一人41秒台に入れる走りでトップを独走。そのままチェッカーフラッグを受け2戦連続ダブルウインを達成した。#04国立が2位に入り、3位に#10市川とレース1と同じメンバーが表彰台に上がった。以下、4位に#07吉原、5位に#09真木、6位に#02吉村、7位に#03田中とトップ7はレース1と同じ結果となっている。8位に#11蘇勇太、9位に#12邸羣洋、10位に#17邸羣浩と続いた。
結果
レース1・レース2
優勝 # 08 知識隼和
「ホームコースなので勝たなければいけないと思っていましたが、予選までいい流れで進めることができたので、それほどプレッシャーはありませんでした。ファイナルラップに前に出るとかではなく、早めに前に出て自分のペースで走ろうと思っていました。両レースともスタートで出遅れてしまったのですが、落ち着いて走ることができたので、よかったです。この調子で次戦もいきたいですね。そのためにも、しっかり絞って挑みます」
レース1 ・レース2
2位 # 04 国立和玖
「今回は知識選手がフリープラクティスから速かったので、何とか勝負できるようにしたかったのですが、予選1はうまくタイムを出すことができ、タイヤを温存できたのですが、予選2はなかなかタイムを出せませんでした。両レースともスタートはよかったのですが、ペースを上げることができず悔しい結果になりました。次戦の筑波に向けて体調管理はもちろん、できることは全てやって、勝ちを狙っていきます」
レース1 ・レース2
3位 # 10 市川速人
「ホームコースなのでトップに食らいついていくのが目標だったのですが、序盤のペースアップが難しく、レース1は離されてしまいました。その反省を生かしてレース2では、序盤頑張ったのですが、ペース的にはレース1の方がよかったので課題が残りました。ただ、2戦目で表彰台に上がることができたのは、よかったですし、応援してくださった皆さんに感謝したいです。次戦も頑張ります」
次戦、シリーズ第3戦は、6月23日(日)茨城県 筑波サーキットコース1000で開催される。このまま知識が逃げ切るか? または国立や吉原が迫るのか!? 折返しの第3戦は注目だ!
2024 FIM MiniGP Japan Series
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